中古車購入についての留意点・・・

私事ですが・・19歳のころから何台かの中古車を乗り継いでまいりました。無知だった為に購入に失敗した事も多々あります。エンドユーザーだった自分が今度その業界に身を置いたとき、商売は抜きにしてエンドユーザーさんに お伝えしたい事を書き並べてみました。賛否両論あるかとは思いますが、今後のカーライフに役立たせていただければ幸いです!



★中古車情報誌で真の市場相場を知る

・中古車雑誌を見たときに、同じような条件の車なのに値段が大きく違うケースがあるかと思います。ついつい安い車に目が行きますが、どうか価格の分布を注意して見てください。一番多く分布している価格帯がその車 の本当の市場相場です。安すぎる個体には注意が必要です。

★中古車の走行距離表示はどこまで信用できるのか!?

・平成13年に朝日放送「ニュースステーション」で、全国の半数以上の中古車販売店がメーター巻き戻しをしている。などの放送があり世間が騒いだ事がありました。現在はオートオークション走行メーター管理システム導入によりメーター巻き戻しは減少して ると思いますが、残念ながらなくなってはいません。システム導入前に流通していた車が未だ現役で走っている事からしても、メーター改ざん車は存在しています。悪徳業者はあの手この手で細工をしてきますし、最近ではユーザー 自身がメーター交換や巻き戻しをして、買取業者を騙すケースもあるらしく困ったものです。よく「中古車オークション購入車両は走行メーター管理システム照会済みの車だから実走行で安心です」というコピーを目にしますが、それは誤りです。 確かに、一般市場の車よりはオークション市場の車の方が実走行の確率は格段に高いですが絶対ではありません。強いて言うなら「メータ‐巻き戻しを裏付ける証拠がないので実走行扱いとします」と解釈するのがいいでしょう。
走行メーター管理システムとは

勿論細心の注意を払ってチェックをいたしますが、見破れないケースがあるのも事実です。妥協というと言葉は悪いですが、中古車を購入するという事は、色々な意味である程度の割切感は必要だと思います。

★ネットオークションや個人売買は信用できるのか!?

・ネットオークションですが、はっきり言って無法地帯だと思ってください。よほど目利きのできる人が現車確認して購入する以外は、高リスクです。現車確認無での購入は避けた方が良いでしょう。一昔前は個人ユーザー がマイカーをよく出品していて、本当にイイ買い物ができたものですが、最近はあまりイイ噂は聞きません・・・ 個人売買についても信頼できる知人、友人でワンオーナー車であれば良いと思いますが、それ以外はネットークションとあまり変わらないような気がします。

★格安の極上車などまず存在しない!

・市場でよく流通している車種は、当然オークションにおいても多く流通しており、幅はありますが相場価格というものが必ず存在します。したがってどの業者も似たような価格帯で落札(仕入れ)し、それに経費、利益を上乗 せし販売をします。この仕組みがある以上、大きく相場を下廻るような極上車が出回ることはまずあり得ません。

オークションでは「良い車は高く、そうでない車はそれなり」というのが通例です。オークションでは粗悪車、 過走行車、事故車、走行不明車などはかなり安く落札され、市場へ出ていますが、雑誌を見ると不思議とそのような車は少ないです。またオークションでは20〜30万km走行の車両などが普通に落札されている事をどうか覚えておいて ください。

・オークション相場よりも安い値段で売られている車がたまにありますが、私は「何故オークションに出品しないのだろう?」と思います。その価格で時間や経費をかけて一般ユーザーに売却するのなら、短期でほぼ確実に現金化 できるオークションに出品した方が効率は良いし、売れたお金でまた次の車を仕入れることもできます。車検や登録費用で高利益を確保するのか、それとも何かオークションに出品できない理由でもあるのかと思ってしまいます。

★高年式ワンオーナー車なのに新車保証書、取説なしの車には要注意!

・”ワンオーナー車”と記された高年式車で保証書や整備記録簿が付属していない車両がたまにあります。聞くと前オーナーさんが紛失されてしまったと・・・。その可能性もなくはないでしょうが、 不思議だと思いませんか?新車時に付帯している保証書や取説などは大体がコンソールボックス内で眠っている物です。

通常、新車保証書には整備点検記録簿が付いていますから、新車を購入したオーナーさんなら納車後の 定期点検〜車検までの整備記録日や走行距離が記されています。また保証書がないとメーカー保証が受けれません。ちなみに私自身が今まで出品代行を依頼された高年式ワンオーナーのお車で、新車保証書や取説などを紛失 されたというお客様は0人です。殆どの方が安全運転ブックまで大事に保管されていました。

★エンジンルームや運転席ドアのステッカー剥し跡を見逃すな!

・車検や普段のメンテナンスの時の整備内容を車内(ドア付近)やエンジンルーム内にステッカーにして貼っている事が多々あります。見た目が宜しくないと剥してしまうユーザーさんも勿論おられますが、殆どの場合はそのまま残っている ものです。通常そのステッカーには交換時もしくは次回交換時の走行距離が記入されていますので、メーター改ざんをするには邪魔な存在になるのは言うまでもありません。年式が古い車ほどたくさんのステッカーが貼られていて当然で、 メンテナンスがしっかりとされていた証です。もし、お目当てのお車が旧年式なのに、ステッカーが無くそして剥し跡が多くあるよう場合は注意して現車確認をされる事をお薦めいたします

★店頭販売店での留意点!

・「店頭販売はしっかりと整備済みで安心」だとよく言われます。もちろんそのケースもありますが、そうではないケースがある事も覚えておいてください。店頭販売であれ殆どの業者はオークションで仕入れをします。 余程程度の悪い車以外、いつ売れるかわからない車に最初から整備をして店頭に並べている業者がどれぐらいいるでしょうか?この時代売れない事の方が多いのです。また、オークション相場は通常1カ月前後で下がって いきます。我々業者は過去数か月のオークション相場が検索できますから、その間に落札された車両データは把握できます。となると、1か月前に100万円で落札されている車両に100万円は基本的に出したくありません。 つまり先行整備をすればするほど、店頭で売れず再度オークション出品となった場合、安価落札になる可能性が高くなるという事になります。だとしたら、整備などせずにとりあえずはオークションで落札したままの状態で店頭 に並べる業者も存在すると思います。

・整備の内容ですが、本当に悪い箇所や消耗品をお客様の立場で的確に整備をして頂ければ何の問題もないのですが、オイル交換程度で高額な整備代金を計上するようなケース、不具合箇所があるにも関わらず その場しのぎ の整備しかしないケース、また逆に過剰整備をして整備代金を更に膨張させるケースもあります。これらを見分けるのはエンドユーザーには難しいと思いますが、せめて着手前に整備内容やその妥当性、見積金額などの説明を求める ようにしてください。また、整備記録簿、明細書も必ずもらう事です。説明があやふやだったり、対応に不安を感じたら要注意です。

・明細書には通常、工賃と部品代は別に記載してます、これらが一式表示で記載されている場合なら内訳を教えてもらいましょう。

・販売店の中には本当に車好きな店長で、お客様の目線で何かと相談にのってくれるお店もあります。価格は高いかもしれませんが、自社の展示車両に自信と責任を持って販売しておられるお店もあります。 御店選びで重要なのは、知人の紹介だからといって全て鵜呑みにせず、自分の感性でそのお店の良し悪しを判断する事だと思います。

★買取専門店での留意点!

買取価格設定の方程式
 ={オークション落札相場の下層価格 ―(必要経費+利益(10万円以上))}
です。
またボーナスとして(消費税+リサイクル料金+自動車税未経過分) があります。オークション下層価格というのは、オークション相場には幅があると前述しましたが、その下層にあたる相場の事です。言い方を変えるとほぼ確実に売れる価格帯ということになります。これに関しては買取店として当たり前の 事だと思いまが、私がしっくりこないのはボーナスです。

この3つのボーナスを合計すると結構な価格になるという事です。例えば7月にセルシオを140万円で売却し、オークションで155万円で落札されたとします 。車体のみの利益を少なく見積もって10万円、経費5万円、これ以外に消費税77500円、リサイクル料金約15000円、未経過自税51000円の合計143500円が別途買取店の利益(ボーナス)になります。何かしっくりこないと思いませんか? ちなみにこれらはオークション代行出品ではお客様のボーナスになります!!

★オークション代行購入での留意点!

・私が身を置いていますオークション代行にも様々な業態が存在します。

@会場直送 ユーザー名変 タイプ
 ⇒ 会場で落札した車両をそのまま自宅もしくはお客様近隣の整備工場などに陸送。名義変更をお客様にゆだねるタイプ。

A会場直送 業者名変 タイプ
 ⇒ 前半は先ほどと同じだが、名義変更は業者(行政書士や陸送会社)に委託するタイプ。

B自社引取 自社名変 タイプ
 ⇒ 会場から一旦自社で引取り、名義変更も自社で行った後お客様宅に陸送するタイプ。

勿論これらを複合したタイプもあるかと思いまが、概ねこれら3つのタイプに分類されると思います。またオプションとして納車前点検、整備、メーカー保障継承、中古車保証などが あると思います。

お客さまにとって最も安価なのは@になりますが、ご自身での名義変更のリスクは忘れてはいけません。ナンバー変更が伴う場合は車を運転して陸運支局へ行く必要がありますから、 事故(貰い事故も含む)や違反、書類の誤記入など万が一のケースも考慮に入れなければいけません。これらはすべてオークション規定のなかでペナルティーとして落札店が罰金(場合によっては数十万円)などの処分を受ける ことになり、それはすなわちお客様の罰金という事になってしまいます。

ただし軽自動車やナンバー変更なしの名義変更の場合、車の運転は伴わないのでリスクは書類の誤記入だけになります。

・オークション代行店で購入するという事は、すなわち一般ユーザーが業者間販売で購入するという事です。業者間販売では車両現状渡しノークレームノーリターンというのが通例ですので、一般ユーザーもこれに従わなければいけません。 ただ一般市場で購入するよりメーター改ざん車、修復歴車などを掴まされる確率は格段に低くなりますし、購入価格は卸値+αとなり安価になって当然という理屈になるわけです

●オークション代行店の見分け方としては・・・

 1.絶対安い!絶対安心!などのオイシイコピーだけではなく、素直なメリット、デメリット
   箇所の説明がある事
 2.経営年数が3年以上ある事
 3.店舗、事務所の所在、固定電話、代表者の顔写真等が公開されている事
 4.フランチャイズや代理店営業ではなく、自身がオークション会員である事
 5.落札価格が確認できる書類の公開を約束している事
 6.登録手続きの代行も行ってくれる事
 7.販売だけではなく、自社工場もしくは提携工場などがある事
 8.代表者もしくは従業員による現車下見が可能な事
 9.代行契約書を公開している事
10.出品代行の場合、消費税+リサイクル料金+月割自動車税も受取れる事


★中古車購入の手段には様々なものがあります。中古車には多かれ少なかれ不具合、故障は付きものだと割り切れば、少しでも安く購入、また高く売却できるのは「オークション代行」です。また「修復歴車」や 「メーター改ざん車」などを掴まされる確率が低いのも「オークション代行」という事になり、これがお客様にとって最も理にかなった売買手段だと私は考えております!

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